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日本人が伝えてきたうなぎ鰻(うなぎ)養生法

2018-07-26

 日本におけるうなぎの歴史は約5000年前、縄文時代の遺跡「浦尻貝塚」からは、魚の骨や貝殻などと一緒にウナギの骨も見つかっています。どうやら、うなぎは日本人にとって昔から身近な食べ物だったようです。そして、夏といえば「土用の丑の日にうなぎを食べるという習慣が根付いたとは、江戸時代の有名な学者、平賀源内が、旬でない夏の時期に「うなぎ」を売るために考えたキャッチコピー(「今日は土用の丑の日。うなぎを食うべし」)がきっかけだったと言われています。
 
 そして一方漢方医学は「食養生」は元気の基本で、うなぎとは身体の気・血などを補い、身体を丈夫にし、病気に対する抵抗力を高め、補益食材だと考えています。「土用の丑の日」はちょうど季節の変わり目、体調崩しやすいこともあるので、陰陽五行説の養生思想に加え、栄養たっぷり、 まさにうなぎを食べる時期であります。蒲焼きが有名で、脂がのったほくほくの身と甘辛だれ、ごはんと一緒に口の中にかき込めば、至福のひとときが味わえます。

その栄養成分はビタミンA(目に健康のビタミン、抗酸化)、ビタミンB1(糖質をエネルギー、ダイエット)、ビタミンB2(美容にビタミン)、ビタミンE(血行を良く、若返りのビタミン)、DHA(頭がよくなる)、EPA(血管の健康維持)、ムチン(胃の粘膜の保護)、カリウム、カルシウム、亜鉛、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、パンテトン酸などを含まれています。特に美容、疲労回復、若返り、健康促進などが期待できます。

 近年、海洋環境の変動や生息環境の悪化、稚魚シラスウナギの過剰な漁獲などの様々な要因により、2014年には国際自然保護連合(IUCN)が「絶滅危惧種」に指定しました。近いうち、国産のうなぎがなくなると一部の予想があります。
そのため、資源保護の取り組みとして、国産うなぎや従来の輸入物のうなぎに代わり、味や食感がニホンウナギに近いとされるニューギニアウナギを養殖し始め、新聞やテレビなどにおいても、日本のうなぎ業界が本格的に販売されるようになりました。

 現在、日本に近く、年中温暖な気候と豊かな自然の台湾では、40年前からうなぎを養殖し始め、その後、日本からの養殖技術の指導を受け、更に、亜熱帯地方の特色を活かし、じっくりと育ており、その旨味も国産のうなぎと変わりません。ふっくらと柔らかく、ほどよく脂がのっていて、泥臭さもありません。
 
取扱代理店についてのお問い合わせ
滋和堂では、国産うなぎの代わりとなる、台湾養殖のニホンウナギとニューギニアウナギを提案致します。どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。しっかりとお話を聞いていただき、ご検討下さい。


備考:
ニホンウナギ---学名Anguilla japonica(アンギラ ジャポニカ種) 
ニューギニアウナギ---学名Anguilla bicolor pacifica(アンギラ ビカーラパシフィカ種)
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